BASEやSTORESからShopifyへ商品を移せても、お客様が保存したURLまで自動で引き継がれるとは限りません。ショップの住所と、商品ごとのページの住所を分けて準備する必要があります。
最初に確認したいのは、今のドメインを誰が管理しているか、Shopifyへ接続できるか、古い商品URLをどこへ案内するかの3点です。本記事は公式資料を整理した調査記事です。実店舗の移行検証や、検索順位の維持を保証するものではありません。
1.独自ドメインは「誰が管理しているか」まで確認する
ショップのURLには、サービスから提供されたものと、別途取得した独自ドメインを使うものがあります。STORESの「○○.stores.jp」は前者です。「shop.example.com」のように、自分が管理する独自ドメインの一部をショップに使う場合もあります。同じサブドメイン形式でも、管理できる範囲が違います。Shopifyのサブドメイン解説
BASEの独自ドメインは、外部のドメイン取得管理サービスで自分で準備する方式です。独自ドメインAppではサブドメインを設定し、ルートドメインや「/shop/」のようなサブディレクトリには対応していません。まず取得元の管理画面、契約名義、更新期限、DNSを変更できる担当者を確認しましょう。BASEのURLについて、独自ドメインApp
STORESは条件が異なります。確認日時点のネットショップ公式ヘルプでは、独自ドメインはSTORES内での新規取得に限られ、所有者はSTORESです。自分で取得したドメインの持ち込みも、STORESで取得したドメインの外部移管もできません。「独自ドメインを使っているからShopifyへ持っていける」と判断しないようにしてください。STORESの利用条件
自分で別途持っているブランドサイト用のドメインがあっても、それとSTORES内で取得したショップ用ドメインは別に確認します。また、STORESをフリープランへ変更すると独自ドメインへのアクセスができなくなり、自動転送も行われません。先にプランを下げず、新しいURLの案内方法を決めておきましょう。プラン変更時の注意点
2.Shopifyへの「接続」と「移管」を分ける
自分で管理するドメインをShopifyで使う場合、接続と移管は別の作業です。
- 接続:DNSを変更してShopifyを表示する。ドメインの契約、支払い、更新は今の管理会社で続ける
- 移管:ドメインの登録管理をShopifyへ移し、更新などもShopify側で管理する
Shopifyを使うために、管理会社まで変える必要はありません。例えば「.jp」はShopifyへの移管対象外ですが、接続する方法があります。移管には対象ドメインや登録後の期間などの条件があるため、まず接続でよいかを検討します。接続と移管の違い
BASEで「shop.example.com」を使っていたなら、そのサブドメインをShopifyへ接続する選択肢もあります。ブランドサイトがあるルートドメインまで一緒に変更せず、ショップとして使う部分を特定してください。外部サブドメインの接続
3.DNSの変更前に、問い合わせメールも点検する
同じドメインでメールを使っている店は、Web表示だけ確認して終わりにしないことが大切です。変更前のDNS設定を保存し、Web用のA・AAAA・CNAMEと、メール用のMXや認証用レコードなどを見分けます。MXはメールの配送先に関わる設定です。Shopify自体はメールホスティングを提供していません。ドメイン用語とメールの説明
Shopifyへドメインを移管する場合、追加のDNSレコードは自動でコピーされないため、保存と再設定が必要です。移管確認用の連絡先も、移管対象のドメインに依存しないメールにしておくよう案内されています。外部ドメインの移管手順
設定値を記事からそのまま転記する前に、Shopifyと管理会社の最新手順を開いてください。ルートドメインとサブドメインでは設定が違い、DNSの管理先が契約先と別の場合もあります。わからないレコードをまとめて削除せず、管理会社に確認します。手動接続の公式手順
4.旧商品URLと新商品URLの対応を作る
同じ独自ドメインを継続しても、商品ページのパスが変わればURLは変わります。例えば、説明用の旧URL「https://shop.example.com/items/123」と、新URL「https://shop.example.com/products/red-cup」は別の住所です。商品を移しただけでは、前者にアクセスした人の行き先は決まりません。
旧URL、新URL、商品名、確認結果を一行ずつ並べます。トップページだけでなく、商品、カテゴリ、配送案内なども対象です。同じ商品があるならその商品へ案内し、関係のないページを一律にトップへ転送する方法は避けます。Googleのサイト移転ガイド
恒久的な移転を伝える方法が301リダイレクトです。ただし、Shopify側に設定するだけで、BASEやSTORESが管理するサービス提供URLへのアクセスまで転送できるわけではありません。旧URLへのアクセスを受ける側で対応できることが前提です。持ち出せないURLは、利用できるお知らせ欄やSNSなどから、新しいショップを案内する計画も必要になります。Googleのリダイレクト解説
Shopify標準のURLリダイレクトにも制約があります。転送元に有効なページがあると動作せず、Shopify上で404となるパスが対象です。「/cart」などの予約パスや固定パスには制限があり、「?」以降に条件を付けたクエリ付きURLは期待どおり動かない場合があります。これはShopifyの機能条件であり、移行準備として旧ショップの商品や記事を先に削除する手順ではありません。URLリダイレクトの制約
5.少数で試し、切り替え後も確認する
準備中のShopifyで、代表的な旧パスから新ページへ進めるかを少数で試します。ただし、このテストで本番の旧ドメインの接続やHTTPSまで確認できたことにはなりません。切り替え後は、保存しておいた旧URLそのものから再確認します。Shopifyの移行ガイド
確認する項目は次のとおりです。
- 旧商品URLが、予定した新商品へ到達する
- 転送がループせず、新ページが正常に表示される
- HTTPSで警告が出ず、画像なども表示される
- 問い合わせメールが送受信できる
- SNS、広告、プロフィール、自サイト内のリンクを更新した
外部ドメインの接続後、TLS証明書の発行には最大48時間かかる場合があります。切り替えは余裕を持って計画し、警告が出る状態をそのままにしないようにします。安全な接続の確認
検索順位やアクセス数も見守ります。Googleはサイト移転時の一時的な順位変動を案内しており、301を設定すれば流入や売上が必ず維持されるとは言えません。Search Consoleなどで主要ページの登録状況とアクセスの変化を確認しましょう。Googleのサイト移転ガイド
商品CSVの準備と並行して、ドメインの管理先、メール設定、旧URLの一覧を揃える。移行日を決めるのは、それぞれの扱いが見えてからでも遅くありません。
※掲載リンクは公式資料への通常リンクです。アフィリエイトリンクではありません。